身延山ロープウェイ

ロープウェイの仕組み

身延山ロープウェイは、「支索」と言う太いロープ(索条)を線路代わりに使って、2台のゴンドラを「曳索」(えいさく)と「平衡索」(へいこうさく)と言う細いロープで上下させる「交走式」のロープウェイです。それに対して、スキー場で見られるリフトやゴンドラリフト等は「循環式」と呼ばれる方式を採用しています。

交走式ロープウェイ

交走式ロープウェイ
身延山ロープウェイ

循環式ゴンドラリフト

循環式ゴンドラリフト
あだたら高原リゾート

支 索

支索は鋼線をより合わせた直径56mmのロープで、この上をゴンドラを吊り下げている溝のある車輪(受索輪)が動きます。このロープは山頂の端は固定されていますが、山麓の端は右図の様に、56tの重り(緊張索重錘)で引っ張られており、ゴンドラの位置や風等による力の変化に「柳に風」と柔らかく対応します。

直径56mmの支索で重いゴンドラを吊り下げ、更に定員45名もの人間を乗せて、ロープが切れたりしないのか?との疑問も湧くかも知れません。しかし、鋼線をより合わせたロープは非常に強く、これ以上の力を掛けると切れてしまうと言う力 ── これを「破断力」と呼びます ── は、何と278tもあり、大型トレーラーやアフリカ象を吊り下げても、びくともしない程の強度があります。

曳 索

曳索は、2台のゴンドラをつるべ式に動かす鋼線をより合わせた直径24mmの2本のロープです。※図

山頂機械室に設置されている出力200kW(272ps)のモーターで動かします。※写真

平衡索

平衡索は曳索の反対側に付いている鋼線をより合わせた直径20mmの2本のロープです。ゴンドラの動きを滑らかにする為、右図の様に、山麓機械室の中で3tの重り(平衡索重錘)の付いた滑車を通りながら動きます。

身延山ロープウェイ 索条概要
型 式 直 径 破断力
支 索 ロックドコイル型 56mm 278.0t
曳 索 フィラー型 24mm 32.0t
平衡索 フィラー型 20mm 25.6t

高低差と耳の鼓膜

身延山ロープウェイは高低差が763mあり、山麓・久遠寺駅と山頂・奥之院駅とでは、気圧が約7%違います。
一方、人間の耳はA図の様に、口の奥から中耳に通ずる耳管と言う管があり、物を飲み込む時には開いて鼓膜の内と外の気圧を同じにする仕組みになっています。
しかし、普段は閉じている為、急に気圧が変化するとB図の様に鼓膜が一方に張り出してしまい、耳がおかしくなるのです。この様な時には唾を飲み込むと閉じている耳管が開いて直ぐ治ります。
(図は原理図で実際の形とは異なります)

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